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お知らせ

東日本大震災時の緊急地震速報「マルチアラート」の作動について

2011年05月11日

東京ベイネットワーク株式会社

 

平素は弊社ケーブルテレビサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
また、このたびの東北地方太平洋沖地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

本地震における、緊急地震速報「マルチアラート」の作動につき多く方からご疑念をご指摘いただきました。本件に関し製造元、株式会社TV・ポータルの協 力を得ながら慎重に検討を進めますと同時に、その過程で気象庁の担当部署より確認をいただきながら、現実に何が起き、その対策はどうなっているのかを把握 してまいりました。現段階で明かになったことをご報告申し上げます。また、問題点につきましては日々改善が進んでおりますことも併せてご報告申し上げま す。本システムは皆様の安全にかかわるものでございますので、ここでは正確な情報をそのままお伝えする事に心がけました。一部お分かりにくいところがある かとは存じますが、もし難しいとお感じでしたら、「3.今後の利用について」と「4.まとめ」を特にご覧ください。

1.3月11日「東北地方太平洋沖地震」発生時の動作状況について 

 (1)実際の揺れがマルチアラートの予報より大きかった

 今回の地震は約400kmにわたる断層が140秒間にわたり動き、複数の地震が連続的に発生したものです。この現象は気象庁も想定していなかったため、気象庁の緊急地震速報システムが十分に対応し切れず、適正な情報を当社に発信することができませんでした。

 今回の地震は、M4.3の小さな地震から始まり、震源が移動しながら徐々に拡大しました。一連の地震がすべてまとまってM9の巨大地震になったもので す。気象庁からは次々と修正予報が届きましたが、本震直後に気象庁の緊急地震速報の機能が停止しました。 但し、地震計の記録を解析した限りでは、「最大 震度6弱」を予報した直前に地震が東京まで到達していたと推測されます。 気象庁は正確な震度予報が出せなかった理由として「(1)異なる場所でほぼ同時 に発生した複数の地震をひとつの地震として処理したため震度の予想に大きな誤差が生じた (2)停電や通信回線の途絶のために緊急地震速報のデータ処理に 使用できる地震計の数が減少したため震度の予報に大きな誤差が生じた」を上げております。

 対策:
 気象庁からは(1)同時複数発生の地震にたいして正しく対応する手法を開発中であるが、さらに数ヶ月を要する。(2)についてはすでに復旧している、との回答をいただいております。

 一方、皆様にお届けする緊急地震速報は、気象庁から送られてくる地震の規模と位置のデータから弊社のコンピューターが江東区での予想震度を計算して、緊 急地震速報を発信します。そのため、今回は最初の小さな規模の時点で地震速報が発信されたことにより、告知された震度が最終的な震度より小さくなりまし た。また、今回のように震度が極めて短時間に次々と改訂されるような事態に、江東区向けの一部システムが対応するようにはなっておりませんでした。そのた め震度1の発報で終わった端末もあります。

 対策:
 本件につきましては、気象庁からの連続的な震度の改訂に対応して適切な震度を次々と発報する新しいソフトウエアが完成しております。余震の合間を縫い、弊社のシステムソフトを4月8日にテスト済みの最新バージョンに入れ替え、問題解決を計りました。

 (2)予報を発報しない端末があった

 マルチアラートは、ご自宅に設置された端末ごとに設定した震度以上で作動するようになっております。多くのご 家庭で震度4(予想震度)と設定されており、震度3(予想震度)以下では発報しません。今回の地震では、前述の通り、最初に予想震度1で緊急地震速報を発 報したため、それ以上の震度に設定した端末は作動しませんでした。

 対策:
 下記「3.今後のご使用について」でご説明申し上げます。

2.本震発生直後の余震に対して作動しなかった点にについて 

 本震直後から約2時間、気象庁の予報システムが停止したため、直後の余震についての予報を発報できませんでした。3月11日16時46分に配信を再開し、現在に至るまで継続的に配信していることを確認しています。


3.今後のご使用について 

 (1)気象庁の緊急地震速報システムの誤差について

 たびたび気象庁に問い合わせました結果、気象庁は現在システムの精度を上げるべく日々努力しております。また、気象庁からの通報データを見ましても、少しずつではありますが明らかに改善されてきております。

 (2)弊社発報システムのソフトウエア更改について

 1.(1)でご説明したとおり、本件につきましては、(1)は数ヵ月要しますが手法を開発中です。(2)につきましては復旧済みです。

 (3)お手持ちのマルチアラートの発報基準の再設定について

 これまでの緊急地震速報告知結果を総合しますと、システムが予想した震度と実際の地震との間で、震度±1程度 の誤差がでることがあります。また今回のような特殊な地震の場合、誤差は大きくなりやすくなります。これらを勘案し、皆様の安全のためにはマルチアラート の発報基準を震度3(予想震度)に設定していただくことをお勧めいたします。4月7日深夜の宮城県沖地震(マグニチュード7.4)では地震到達60秒前に 震度3の予報を発しております。余震の続く間は多少うるさく感じられるかもしれませんが、安全のためにより確実な方法をおとりになられるほうがよろしいか と存じます。発報基準の変更をご希望される場合は、弊社カスタマーセンターへお電話ください。
0120-44-3404(年中無休/9:30〜18:00)
 (今回の設定変更については、無償にて対応させていただきます。)

4.まとめ 

 「マルチアラート」緊急地震速報は最先端科学の力を持って自然災害より皆様の安全をお守りするために開発され ました。しかし、今回のような大自然の猛威の前に、我々人類が最初から理想的なシステムを作り上げることの困難さを改めて思い知らされました。しかし、こ のような経験を糧として、システムをよりよいものに作り上げ、いっそう確実に皆様の安全をお守りすべく日々努力してまいる所存です。どうか今後とも続けて 「マルチアラート」をご使用いただけますようお願い申し上げます。


 最後になりますが、皆様のご被害が最小であること、また重ねて一日も早く被災地の復興がなりますようにお祈りし、報告を終わらせていただきます。

以上