インタビュー
総代さん、本祭りの意気込み、教えてください!
2023年、いよいよ8月は富岡八幡宮例大祭!三年に一度の「本祭り」です。
神輿連合渡御が行われ、53基のお神輿が並びます。
というわけで、神輿総代のみなさんにお話をお伺いします。
神輿総代連合会 一部会
神輿総代連合会 一部会
会長 山﨑隆夫さん
一部会:富岡一丁目・二丁目、門前仲町一丁目・二丁目、永代一丁目・二丁目北・二丁目南、福住町、佐賀町
本祭りに向けて着々と準備中
万全の体制で無事やり遂げて
町を活気づけたいね
富岡八幡宮のお膝元、一部会の会長を務める山﨑隆夫さん。3年前の前回の本祭りは1年延期の末に中止となり、今年8月の本祭りへの想いはひとしおです。
「今回こそはやるぞと、我々総代は皆思っているんじゃないかな。『わっしょい』の威勢のいい掛け声とともに、従来通りにやりたいね。そのために、地元警察や消防ともしっかりと連携して、万全の体制を整えたいと思っているよ」と力を込めます。その根底にあるのは、深川が誇る祭りの歴史と伝統を、次世代に繋いでいきたいという想い。
「一部会には、祭りの伝統を知る重鎮たちがたくさんいる一方で、祭りに対して熱い思いを持った若い衆も多い。自分自身がそうだったように、先輩たちの姿を見習って、若い彼らには深川八幡祭りの伝統を受け継いで欲しいと思うね」。メンバーの健康を守ることを第一に、しばらく自粛していた例会も昨年末より再開。春には祭礼委員会や神輿の点検など、来たる本祭りに向けて着々と準備を進めていきます。「7月に行う一部会伝統の『浴衣合わせ』は、若い衆が町ごとの浴衣を着て大祭への意気込みを披露する決起集会。ここで結束力と気合いを高めて、本番に臨むんだよ」。
深川八幡祭りは生きがいであり、究極の道楽と語る山﨑さん。「今年こそはやり遂げて、町を活気づけたいね!」。
神輿総代連合会 二部会
神輿総代連合会 二部会
会長 吉永睦美さん
二部会:木場二丁目(下木場)・木場三丁目(中木場)・木場五丁目・冬木町・深川一丁目・深川二丁目南・深川二丁目北
イキのいい若い衆が多い二部会
テンポよく刻む「わっしょい」の
掛け声も見どころだよ
伝統ある神輿総代第二部会で、新たに部会長に就任した吉永睦美さん。先々代のもとで幹事、先代のもとで副会長、幹事長を歴任してきた経験を生かし、二部会のさらなる発展に努めたいと意気込みを語ります。
「イキのいい若い衆が多いのが二部会の特徴。伝統を継承しつつ、新たな風を吹き込んで、若い衆がどんどん入ってくれる組織にしたいね」。
そのために大切にしているのが若手とのコミュニケーション。
「上層部の言うことが絶対、という時代もあったけれど、今は各町睦ともしっかり話し合あって、風通しのいい組織作りを心掛けているよ」。
コロナ禍では、感染者人数を毎日把握するなど安心安全を優先し、できる範囲で定例会を実施。二部会各町総代との絆も高めてきたと言います。今年3月には、コロナ禍で3年間参加できなかった恒例の「東京マラソン」への応援参加が決定。八幡宮前で神輿2基による応援を行います。「今回は二部会の木場五丁目の神輿を出せることになって、8月の本祭りに向けての気持ちが一気に高まるはずだよ」。二部会総代一同としては、先代の会長がよく言われていた『正々堂々』とした神輿渡御を行いたい、とも語ってくれました。大祭での姿が楽しみです!
神輿総代連合会 三部会
神輿総代連合会 三部会
会長 進藤孝さん
三部会: 東陽一丁目・東陽二丁目・東陽三丁目・東陽四丁目・東陽五丁目・千石一丁目・石島・扇橋一丁目
最高のコミュニケーションの場である
祭りを通して地域の交流を促進し
よりよい町づくりを目指したいね
本祭りを彩る伝統芸能「手古舞」の保存会事務局長も務める三部会・部会長の進藤孝さん。それだけに本祭りへの思いはひとしおです。
「二の宮を担ぐ心つもりで準備していた昨年は、直前にトラックに載せて巡行することに決まり、非常に残念だったけれど、本祭りに向けて、心をひとつにしていこうという機運はぐんと高まったね。『6年間のうっぷんを今年こそは晴らそう』と、一致団結しているよ」と顔をほころばせます。
コロナ禍中も感染対策に気を配りながら部会を開催し、総代・睦会(若手)の交流を大切にしてきたという進藤さん。根底にあるのは地域への想いです。
「祭りを軸に団結力が高まり、町内清掃やラジオ体操、防災訓練などに波及していって町も発展するからね。三部会は、企業や新築マンションが多いエリアで若い人も参加してくれるから、しっかりコミュニケーションをとっていきたいと思ってるよ。これから参加したいという人も大歓迎! 7月には神輿担ぎの練習をするよ」。
祭りの主役は若い衆、と語る進藤さん。「我々総代は、実行部隊である睦会を指導する立場。彼らに元気よく神輿を担いでもらい、地域の人々に楽しんでもらいたいね。コロナ禍で、小学校入学から卒業まで神輿を見ていない子どももいるから、子ども神輿にも参加してもらって、祭りを通して地域の交流が促進できたらうれしいね」。
神輿総代連合会 四部会
神輿総代連合会 四部会
会長 青柳泉さん
四部会:牡丹町一丁目・牡丹二・三丁目・古石場一丁目西・古石場一丁目東・古石場二丁目・古石場琴平・越中島・深濱
深川で唯一、保存会の神輿がある部会
鯛や平目をモチーフにした
神輿の〝彫り〟も見どころだよ
2021年に志半ばで亡くなった内田修一・前部会長の後任として部会長に就任した青柳泉さん。「内田氏の想いを受け継ぎ、全員が心をひとつにして、今年こそはやり遂げたいと願っているよ」と力を込めます。
コロナ禍では、例会を自粛するなど安全・安心を優先しつつ、来たる日に備え、部会内のコミュニケーションが途切れないよう、心を砕いてきたという青柳さん。
「昨年は最終的に二の宮をトラックに載せての巡行になったけれど、それでも今年の本祭りに向けて皆の祭りへの志気は高まってきているよ」とにっこり。
四部会は、青柳さんを筆頭に、生まれも育ちも深川という会員が多く、「皆が長い付き合いで、あうんの呼吸で統制がとれているね。深濱の神輿はひときわ大きくて、鯛や平目の彫りがあるのが特徴。牡丹二・三丁目の屋根は八棟型、会長のお膝元古石場一丁目西の蕨手の鳥は羽根を閉じ、獲物を狙っている姿に」。各町会で個性があり〝観る神輿〟としても楽しめる部会です。
「深川祭りは青春であり人生、そして老若男女の社交場であり地域のコミュニケーションの場」と語る青柳さん。「街のさらなる発展のためにも、楽しく安全に担ぎながら、若い世代に伝統文化を継承していきたいね!」。
神輿総代連合会 五部会
神輿総代連合会 五部会
会長 川名茂夫さん
五部会: 豊洲・枝川
担ぎ手である若い世代に
次もやりたいと思って貰える
環境作りも我々総代の役目だね
「祭りは町の皆のもの。皆が楽しく参加できることが何より大切」と力を込める五部会・会長の川名茂夫さん。5歳の頃から神輿を担いでいたという生粋の深川っ子です。
「神輿の前では学校の成績も家が裕福か否かも関係なし。皆平等に楽しめるのが祭りなんだよ。当時は子どもにはスイカとジュースが配られて、それも楽しみだったなぁ」と目を細めます。
時を経て祭りの在り方は変わってきたけれど、「我々が築き上げてきたものを若い世代が継承して、彼らが時代に即した祭りを作っていってくれれば嬉しいね」。そのためには「担ぎ手である若い世代に思い切り祭りを楽しんでほしい。彼らが来年もやりたいと思えるような環境を整えるのが我々幹事総代の仕事」と力を込めます。新築マンションが立ち並ぶ豊洲地区はとりわけ若い世代が多いエリア。枝川と合わせて二町会しかないので総代の人数は少ないながら、その分結束力の強さが自慢です。
「例年通りめいっぱいやるのみだけど、今年は6年分のエネルギーを発散するつもりで皆勢いづいてるよ。6月と7月は神輿の担ぎ練習会も開催するからたくさんの人に参加してほしいね」。
祭りの見どころは?との質問に「全部が見どころだけど、ひとつ挙げるなら永代橋かな」。巡行ルート後半の永代橋付近では、担ぎ手の熱気も最高潮に達するのだそう。今年も乞うご期待!
神輿総代連合会 六部会
神輿総代連合会 六部会
副会長 大堀雅之さん
六部会: 白河一・白河二・白河三・平野一・平野二・平野三・三好一・三好二・三好三・四・清澄二・清澄三
結束力が自慢の六部会
仲間の想いを受け継いで
今年は燃え尽きる覚悟で挑むよ
生まれも育ちも平野三丁目、物心ついた時から生活の中に深川祭りがあったという六部会の副会長・大堀雅之さん。「祭りは人生そのもの」と熱く語ります。
「待ちに待った6年ぶりの本祭り。4月に亡くなった山﨑区長、コロナ禍で亡くなった数名の総代たちの想いを受け継いで、今年は燃え尽きる覚悟で挑むよ」と力を込めます。総代72名を擁する大所帯ながら、結束力の強さが自慢の六部会。新築マンションも多いこのエリアでは、年長者も新しく入ってきた若手も、手を携えて祭りを中心に地域を盛り上げていこうという雰囲気があるのだとか。
コロナ禍においても、町会の総代たちとオンライン飲み会をしたり、少人数で会合をするなど、コミュニケーションを取りながら結束力を高めてきたといいます。現在は、8月の本祭りに向けてちょうちんなどの備品チェックや担ぎ手の募集を行っている真っ只中。7月には神輿担ぎの練習会を予定しています。53基の神輿の休憩場所ともなる深川資料館通りを擁する六部会。休憩時間や場所をきっちり測定し、連合渡御が滞りなく進むよう、事前準備も入念に行います。
「町会によって神輿も担ぎ方も様々。最初に踊りながら登場する町会もあれば、神輿の舞い上げが見事な町会もある。そこも見どころだね」。
神輿総代連合会 七部会
神輿総代連合会 七部会
会長 岡島靖訓さん
七部会:新川・箱崎
担ぎ手である若い世代に
次もやりたいと思って貰える
環境作りも我々総代の役目だね
富岡八幡宮の氏子で唯一、中央区に位置する七部会の会長を務める岡島靖訓さん。
「今の場所に移る前、富岡八幡宮は新川と箱崎の近くにかつて存在した永代寺の敷地内にあったんだよ。それで氏子になったんだよ」とその理由を教えてくれました。
もともとは地元で商売を営む住人が多い商人の街だったという七部会エリア。時を経て街の風景は大きく変わり、新築マンションやオフィスビルが立ち並ぶようになったけれど、「実家がこの辺りにある若い衆は、祭りになると帰ってきてくれる。そんな若手と新しい人が手を取り合って祭りを盛り上げているのが七部会の特徴だね。総代の平均年齢は一番若いんじゃないかな。まだ本祭りを経験していない総代もけっこういるから、今回はしっかり若手を教えていかなきゃと思っているよ」。
そして「6年間で新しい人も増えてきてるからね」と、警察主催の交通安全講習会や救急救命講習会、小学校で行うPTA向けの担ぎ方講習会などの調整を行うなど、新しい人や子どもが安心して参加できる環境作りにも余念がありません。
見どころは、「消防団が2線のホースで放水する永代橋西詰付近は迫力満点。そして七部会の神輿は小ぶりだけど威勢の良さと豪快な担ぎっぷりは負けないよ」とのこと。
「6年間待ちに待った祭りだから、無事故・笑顔でやり遂げたいね!」
神輿総代連合会
神輿総代連合会
会長 山﨑修さん
6年間待ちに待った本祭り
開催の幸せをかみしめながら
次世代へスムーズに継承できる環境作りと
本祭りの成功に向けて奔走中
本祭りの運営を取り仕切る連合会のトップである山﨑さん。6年ぶりの本祭り開催が決まり、喜びを感じると同時に成功への決意を新たにしたといいます。
「オリンピックの年に会長として本祭りを迎えるつもりだったから、落胆も大きかった。当たり前にできていた祭りができなかったという経験をして、開催できることの幸せを実感しているよ。残念ながらコロナ禍で亡くなった面々もいる。そんな思いを抱いた上での本祭りだから、絶対に成功させたいね」。
現在は警察署や消防署など各関係先との打ち合わせや調整に大忙し。
「6年経つと担当者が変わって経験者がいないという関係先も多いし、神輿の組み立て練習も中止になったから、皆忘れちゃってるんだよね。だから説明も調整も時間をかけてしなくちゃいけない。まあそれも含めて祭りが好きなんだけどね」と笑います。そしてこれを機に行っているのが、組織運営の変革。
「今までバラバラだった資料を一括管理してオンライン上で共有できるようにするなど、諸々の作業を効率よく進められるよう整備しているところだよ」。
その根底にあるのは、祭りの文化を絶やすことなく次世代に継承していきたいという想い。実際に、山﨑さんの息子さんは睦会に所属、大学生のお孫さんも幼少時から神輿をかついでいるそうで、「今年も3世代で同じ半纏を着るんだよ」と嬉しそうに話してくれました。
当日は、神輿が八幡様を出発する際、祭りの成功を祈願して、盛り砂を蹴る「砂けり」という重要な役割を担う山﨑さん。大迫力の連合渡御の前に執り行われる厳かな出発式も見どころです!
Blu-ray&DVD 販売のおしらせ
「令和五年 富岡八幡宮例大祭 各町神輿連合渡御 生中継ダイジェスト(総集編版)」
価格:3,300円(税込み)
大迫力の連合渡御の様子をダイジェストでお届け。出発から永代橋、そして門前仲町、富岡八幡宮前、選りすぐりの映像を収録します。
各部会版も販売決定!(10月販売開始予定)
後援
富岡八幡宮神輿総代連合会/(一社)江東区観光協会/(一社)中央区観光協会
番組協賛会社
住友電気工業㈱/㈱関電工/㈱伊藤園/エクシオグループ㈱/テレキャスト㈱/東京東信用金庫/古河電気工業㈱/㈱ムトウユニパック/㈱インターネットイニシアティブ/㈱マイト/アクセリア㈱/APRESIA Systems㈱/エイチ・シー・ネットワークス㈱/エトリ電設㈱/ダンボネット・システムズ㈱/豊洲市場 東京魚市場卸協同組合/㈱日本サービスセンター/ミハル通信㈱/aidea㈱/㈱スペースシャワーネットワーク/東京堂印刷㈱/ナイテックス㈱/㈱日宣/広田証券㈱/ダイヤオフィスシステム㈱/DXアンテナ㈱/日本デジタル配信㈱/蓼科印刷㈱
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